会社概要


経営者DX推進メッセージ

2022年9月

① IT業界動向

ア.量子の世紀

私は4年前の2018年に、皆さんに「量子コンピュータ」について、紹介しました。量子の超越性が社会を一変することになる、とお話ししたと思います。それが、いよいよ政府の科学技術投資の筆頭に挙げられ、量子技術が社会実装される時代になってきました。

諸外国に比べると、研究開発予算は圧倒的に少ない日本ですが、それでも「スーパーコンピュータ」のおよそ16億万倍速いといわれる「量子コンピュータ」の実現には期待しかありません。すでに空飛ぶ車の3次元交通管制や医療・創薬の分野、カーボンニュートラルの実現などが取り組まれています。

IT業界でも、ハードウェア面、ソフトウェア面、人材育成面などでの取り組みがスタートしており、例えば、ソフトウェア面では、Amazon、Google、Microsoft がクラウドサービスとして、量子コンピュータプラットフォームの提供を始めています。

またIBMは、業界初の量子コンピュータのプログラミングに関する開発者認定資格を提供開始しています。これからの10~20年で20倍以上の市場規模に膨らむと予想されている量子技術の世界。私たちも、その一端を担う必要がありそうです。



② IT技術トレンド

ア.Mlops

MLOpsとは、「機械学習チーム(Machine Learning)/開発チーム」と「運用チーム(Operations)」が協調し合うことで、機械学習モデルの実装から運用までのライフサイクルを円滑に進めるための機械学習基盤を築くことであり、DevOpsの機械学習版と言えるでしょう。

これまで私たちは、過去のデータに基づいて将来予測を行ってきました。しかしテンポの速い現代社会において過去データから将来モデルを作っている期間に変化する要素が多く、予測精度が落ちてしまう問題がありました。

そこで、MLOpsでは運用・保守フェーズのAI/機械学習の活用に焦点をあて、予測モデルのデプロイメントや精度監視などを行なわせ、AIを育て予測モデルを効率よく高い品質で運用します。AI技術を、単発のモデル開発に使うだけでなく、実際のシステムライフサイクルに組み込めるよう検討を進めていただければと思います。


イ.PPAP

これまで外部とのファイル共有手段として、パスワード付きZIPファイルによるPPAPが、状態化していましたが、ここに来て、PPAPを禁止する動きが、政府から企業にいたるまで広がりをみせています。

その理由はPPAPの脆弱性です。セキュリティ対策として効果が薄い、ウイルス対策ソフトの検閲・検出をマルウェアがすり抜ける、メールの受信者に負担がかかる、など問題点・デメリットが多いのは事実です。

PPAPの代替手段としては、「パスワードをSMSやチャットなど別の手段で伝える」、「クラウドストレージの利用」、「認証付きファイル転送サービスの利用」などありますが、私がここで申し上げたいのは、ファイル共有の手段を云々する前に、自社のセキュリティ対策に問題はないか、会社で働く皆さんのITリテラシー教育は十分か、インシデントが発生した際のセキュリティ管理体制に問題はないか、といった常日頃からのセキュリティに対する意識を十分に持っていただきたいということです。



③ 当社のDX戦略の進捗状況、その他

・従来型ビジネス

AI活用プロジェクトやローコード開発については、少しずつですが、増えてきました。

こちらは引き続き、さらなる展開を目標に進めて参ります。


・新たなビジネス

自社製品については、これまでに投入した商品について、順調に推移しています。

また、エボテック Jr の個人向けサービスを5月に、エボテックの「情報Ⅰ」コースを8月に追加リリースしました。

引き続き、内容の充実を行っていきます。


  

2022年9月 システム・エボリューション株式会社
   代表取締役社長