会社概要
経営者DX推進メッセージ
2022年3月
① 世の中の動き
ア.GX(グリーン・トランスフォーメーション)
GXとは、「温暖化ガスの排出源である化石燃料から再生可能エネルギーへの転換に向け、社会経済を変革させる」という概念です。国家間の関係、政治・制度、社会全体のインフラを全て脱炭素型に作り変えることで、企業経営や一般消費者のライフスタイルも大きく変革していくことになります。
GXに向き合わない国や企業は、温暖化対策に後ろ向きだと判断され、信用力、競争力を失ってしまうことになるのです。
当社としても、どのようにGXに取り組むのか、検討していきたいと思います。
② IT業界動向
ア.メタバース
最近、ニュース等でも取り上げられ目にすることが多くなった「メタバース」。
「超越」を表すメタ(Meta)と「宇宙や空間」を表すユニバース(Universe)から成る言葉で、3次元仮想空間という意味になります。仮想空間にもう一つの現実世界を生み出すSF映画の夢物語の世界が現実のもとなるものです。その世界では、ユーザがアバターと呼ばれる分身を作成し、自ら物販やイベントを手掛け、NFTを使ってデジタルコンテンツを売買することができます。そこには新たな経済圏が出来上がるのです。
その将来性については、Facebookのマーク・ザッカーバーグが自らの会社をMeta Platformsと変更し、メタバース開発を事業の核としたことからも明らかでしょう。今後、100兆円市場となると予想されるメタバース市場ですが、既にメタバース人材の争奪戦が繰り広げられていると言われています。メタバース構築に必要な人材の育成もDX推進企業として必要な課題であると考えます。
③ IT技術トレンド
ア.人間拡張
綾瀬はるかさんがピアノを流暢に演奏する NTT docomoのCMを見て、驚かれた方も多いのではないでしょうか。
人間拡張は、人間の身体や認知の能力を補完したり向上させたりする技術で、CMのような身体能力の拡張以外にも知覚の拡張、認知能力の拡張、存在の拡張などが研究されています。
身体能力や知覚の拡張については、これまで、義手や義足・メガネや補聴器などの補完のためのものでしたが、これからは、3本目の腕や6本目の指など身体の領域を広げる技術が注目されると思います。
究極はドラえもんのタケコプターのように人が空を飛べるようになることでしょうか。
イ.デジタルクローン
先の人間拡張の中で、存在の拡張という言葉が出てきたと思いますが、それが、デジタルクローンと言われるものです。
過去の自分のSNSの投稿やメールの文章などのライフログを学習させ、自分と同じ信念、考え方、癖を持つクローンを作成、自身と同じ意思を持ったクローンが、ルーティーンのような創造性の低いデジタル作業(メールの返信やスケジュール調整など)を代わりにこなしてくれることで、自身は人間にしかできない業務に時間を費やすことが可能になります。
こうした人間拡張の世界市場規模も、今後、ますます伸びていくと予想されています。
④ 当社のDX戦略の進捗状況、その他
・従来型ビジネス
AI活用プロジェクトやローコード開発については、大きく展開することは出来ていませんが、縮小することなく、進行しております。
こちらは引き続き、さらなる展開を目標に進めて参ります。
・新たなビジネス
自社製品については、順調に展開しています。今年度は、さらに新製品の投入を行う予定です。
引き続き、次に向けて進んでまいります。
2022年3月 システム・エボリューション株式会社
代表取締役社長