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経営者DX推進メッセージ

2021年9月

① 世の中の動き

ア.リスキリング

今、海外で「リスキリング」が注目を集めていて、日本でもDX時代に必要な人材戦略と言われています。「リスキリング」とは、「学び直し」ということですが、単なる「学び直し」ではありません。

これまでの「学び直し」は、各個人が自分の興味や関心事に基づいて対象を選択し、理解を深めることが主眼となっていましたが、「リスキリング」は、これからも業務で価値創出を続けていくために必要なスキルを身につける、という点が強調されます。DX時代にビジネスモデルや事業戦略が変わるのであれば、人材戦略も変わる必要があります。世の中にデジタル人材が不足しているのであれば、デジタル技術の力を使いながら価値を創造できるように、従業員の能力やスキルを再開発する「リスキリング」で人材を確保していくことに変化していかなければなりません。

システム・エボリューションは、この動きを加速させていきます。



② IT業界動向

ア.DX人材とは

経済産業省が2018年に発表した、通称、DXガイドラインでは、デジタル技術やデータ活用に精通している人材、あるいは、DXを実際にリードしたり、実行したりする人材のことをDX人材と定義しています。

DX人材を具体的な役割に落とし込むと以下の5つが挙げられます。

プロダクトマネージャー、ビジネスデザイナー、データサイエンティスト、アーキテクト、UXデザイナー、それぞれの詳細については、ここでは省かせていただきますが、これまでと何が違うのかというと「デジタルを中心にビジネスをみているかどうか」ということです。もちろん、DX人材については、デジタルの詳しいだけでは成り立ちません。必要なスキルはそれぞれことなりますが、専門的なスキルをデジタルと融合させて、DXを推進していくために、先に挙げた「リスキリング」で、求められる人材を増やしていきたいと思います。



③ IT技術トレンド

ア.次世代プログラミング言語

21世紀に生まれた新しいプログラミング言語を採用する企業が増えてきています。これまで主流であったJava、C#、C++、Rubyといった言語から、「Rust」「Go」「Elixir」といった言語が採用され始めています。これらの言語は、大量のリクエストの並行処理が容易であったり、メモリー管理が容易であったりすることで従来の言語より優れた一面を持っています。

まだ実際の開発で使用されている例は少ないようですが、これからの言語として注目されており、いずれ台頭してくる可能性が大きいと思われます。



④ 当社のDX戦略の進捗状況、その他

・従来型ビジネス

残念ながら、AI活用プロジェクトへの展開は思うようには伸びていません。やはりお客様においても、AIプロジェクトの取り組み方について、試行錯誤をされているようです。AIプロジェクトをどのように進めていくのがよいかは、課題として検討が必要と思います。

ただし、ローコード開発については、新規案件や既存案件の増員など順調に進行しております。こちらは引き続き、さらなる展開を目標に進めて参ります。


・新たなビジネス

自社製品 Anysee (コミュニケーションアプリ)および自社製品 第二弾 クラフトラーニング(若年層向けオンラインプログラミングツール)については、新規顧客への展開も順調に進んでいます。また、8月より、自社製品 第三弾 エボテック(マイクロラーニング製品)のサービスを開始しました。引き続き、次に向けて進んでまいります。


・システム・エボリューションのSDGs

2021年8月より、システム・エボリューションのSDGsの取り組みの一環として、若手のIT未経験者向けに「無料ITエンジニア研修」を提供開始しました。ITエンジニアに興味はあるが、専門の学校や教室に通うには資金面・時間面で参加が難しい、という方に、無料でITエンジニア研修を提供するものです。

すべての人に学習の機会を提供するというSDGsへの取り組みでもあり、人材不足が言われているITエンジニアの確保への取り組みでもあります。


  

2021年9月 システム・エボリューション株式会社
   代表取締役社長