会社概要
経営者DX推進メッセージ
2025年9月
① IT業界動向
ア.Web 4.0
ブロックチェーン技術を基盤とした、データが中央集権的な企業から分散され、ユーザ自身がデータを管理できる次世代のインターネットはWeb3.0と呼ばれていますが、そのさらに次の世代がWeb4.0です。
Web4.0はまだ構想段階ですが、「人間とAIが自然に共生する、知能化されたインターネット」というのが大枠のイメージです。AIが人間の思考や感情をリアルタイムに理解し、自然に協働できる世界とはどのようなものでしょうか。非常に楽しみです。
イ.Agentic Web
Agentic Web(エージェンティック・ウェブ) とは、Web上に「自律エージェント(AIエージェント)」が組み込まれ、ユーザーに代わって行動・判断・交渉・実行を行うことを前提とした次世代インターネットの構想です。
従来のWebは「人が直接操作する情報空間」でしたが、Agentic Webは「AIエージェント同士がやり取りする空間」となり、生産効率の向上やビジネス構造に大きな変化をもたらすと言われています。
Agentic Webは先に説明したWeb4.0の具体的な形態のひとつ であり、Web4.0を実現するための重要な要素と位置付けられることが多いです。
このような時代に企業として生き残るには、AIと協働する新しい世界を考えなければなりません。AIと共生できる企業とそうでない企業とで二極化が進むことになるでしょう。
ただ、懸念としては、AIの思考を人間が理解できないのに、AI社会が急速に広がるのは危険です。監視の役割とクリティカルな判断は人間が担っていくべきと考えます。
② IT技術トレンド
ア.Vibe Coding
「Vibe Coding(バイブ・コーディング)」とは、自然言語のプロンプトを使って、AI(大規模言語モデル=LLM)にソフトウェアを生成させ、それを人が「レビュー/テスト/改善する」というスタイルのプログラミング手法です。
人が細かくコードを書かず、「こうしたい」という意図をAIに伝えて委ねる部分が大きいのが特徴となっています。
メリットとしては、驚異的な生産性向上が可能になること、そして開発コストが大幅に削減できるという点が挙げられます。また、プログラミングの初心者でも自分のアイデアや感覚を伝えるだけでアプリケーションが開発できるので、非エンジニアの業界参入の可能性も広がります。
デメリットとしては、AIが自動生成したコードを人間が完全に理解していないため、問題が見逃されることがあり、不具合検出が難しいこと、セキュリティ上の脆弱性が組み込まれる可能性があること、運用時の保守性・信頼性をいかに確保するかなどの点で懸念が残ります。
イ.AI マルチエージェント
現在のAIエージェントは単体で機能するいわゆるシングルAIエージェントです。それに対して、複数の自律的なエージェント(AIエージェント)が相互作用しながら、共通の目標または個別の目的を達成するように設計されたシステムがマルチエージェントになります。
大きな問題を小さなタスクに分割し、専門化されたエージェントに処理させることにより複雑で高度な処理が可能になります。拡張性や耐障害性、分散性に優れる一方、開発の複雑性やコスト増大などの問題もありますが、既にいくつかの企業によって取り組みが始まっています。
ウ.エッジ AI
エッジAI とは、「クラウドやデータセンターではなく、ユーザの近くにあるネットワークの「端(エッジ)」にあるデバイス(スマートフォン、IoT機器、工場機械、車載機器など=“エッジ”デバイス)でAIを動作させる仕組み」のことを指します。
クラウドAIではデータをサーバーに送って処理しますが、エッジAIはその場で推論(AIの判断)を行うため、リアルタイム性やセキュリティに優れています。
リアルタイム性が不可欠な無人運転やFAなどの領域で期待され、身近なものがデータ化されるにつれ、セキュリティ性の高いエッジAIの需要が高まっています。
③ 当社のDX戦略の進捗状況、その他
(1)従来型ビジネス
・生成AI活用に関する全社目標
「2025年度中に各部門で生成AIを活用し業務生産性を向上させる」
・各部門の取組状況
導入段階 L0 検討 5部門 9事例
導入段階 L1 試行 2部門 2事例
導入段階 L2 限定運用 4部門 8事例
導入段階 L3 本格運用 3部門 3事例
導入段階 L4 標準化・自動化 1部門 2事例
・全社の取組状況
AI関連の外部研修の受講状況 計57名
AI関連の資格取得状況 計71名
(2)新たなビジネス
自社製品の「アンケートアプリ・Q*A(キュア)」では、
生成AIを活用した機能を実装し、サービスとしてお客様へ提供中です。
(3)委員会の設置
・「AI推進委員会」の設置
社内のAI活用に関する相談・技術サポートのほか
新技術の先行検証、社員教育支援活動、ガイドライン等の策定支援を行う
2025年9月 システム・エボリューション株式会社
代表取締役社長